技術・サービス
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構造・合成生物学部門
無細胞系によるタンパク質合成システム
細胞内で様々な働きを担っているタンパク質は、遺伝子であるDNAをRNAに写し取ったmRNAを鋳型として合成されます。このmRNAの配列に従って、アミノ酸を連結していくシステム全体を大腸菌から調製して、アミノ酸やNTP、必要な酵素を加えて再構築したのが、無細胞タンパク質合成システムです。必須な構成要素は、RNAポリメラーゼ、tRNA、アミノアシルtRNA合成酵素、翻訳因子、リボソーム、そしてDNAです。
効率的なインシリコ創薬技術
新しい創薬シーズの探索には、タンパク質の立体構造に基づく薬物設計(SBDD)が有用ですが、従来のドッキングでは、タンパク質の構造の自由度を考慮したりドッキング条件の検討を充分に行うことなく、本番のインシリコスクリーニングを行うために、特に難しい標的の場合には失敗に終わる場合もあります。制御分子設計研究チームでは、標的タンパク質の立体構造と既知阻害剤情報を最大限活かした高精度なインシリコスクリーニングのシステム(Knowledge-Based Docking Screening, KBDS)を構築しています。
クライオ電子顕微鏡による生体分子複合体構造解析
クライオ電子顕微鏡による生体分子複合体構造解析は、近年注目を集める比較的新しい手法です。目的に応じておもに二つの手法がありますが、今回は電子線トモグラフィー法と単粒子解析法をご紹介します。
生命機能動的イメージング部門
肝細胞癌選択的殺細胞技術
日本における肝細胞癌(hepatocellular carcinoma)の年間死亡者数は約34,000人に上り、ステージIであっても5年生存率は70~80%と極めて予後不良である。